ちょっとひと休み

株式会社パーソナルofficialブログ。仕事ばかりで肩もこり、頭の固くなってきた方、ちょっと息抜きしませんか?

毘沙門水1

【毘沙門水】のある西秩父、《群馬県神流町》の南側、山一つ越えたところですが、
今回は《長瀞町》・《皆野町》周りで向かいます。
群馬県》と《埼玉県》の県境を流れる《神流川》を渡り、
《太駄(おおだと読むらしい)》を右、《出牛》を左に折れ…《長瀞町》に入ります。
国道140号線》を南下、《長瀞駅前》を右に曲がり、
宝登山神社】へ向かう参道を左側にちょっと入ったところ…

長瀞町郷土資料館】と【旧新井家住宅】へ寄りました。
長瀞町郷土資料館】には、《荒川》など《長瀞》の地質の資料や…

以前、【高山社】でも見た養蚕道具も展示されていました。
私らの子供時代は、近所に養蚕農家が結構いて、
「こんなのあったよね~」なんて、かみさんと話ながら…

長瀞町郷土資料館】の裏にある【旧新井家住宅】の模型もあり、
特徴的な『板葺屋根』の作りが良く判りました。
『茅葺屋根』はよく見かけますが、『板葺屋根』はここ《長瀞町》でも、
この【旧新井家住宅】だけで珍しく、昭和46年(私は6歳でした)に
国の『重要文化財』に指定されたそうです。
現物はこちら…

右側には…

懐かしい『茅葺屋根』の外便所(トイレとは言わないよね!)が!
中学生の頃、『麻雀』しに遊びに行っていた友達の家にあったやつで、
夜、用足しに行くと、目の前にでっかい蛾がぺとって張り付いていて、
ビックリしたもんだ~
さて、入って右側には…

天井から『回転まぶし』が…
えっ!『回転まぶし』ってなに?
この『回転まぶし』の枠の中に、御蚕さんが繭を作るんです!
確かに、私らより若い世代の人は知らないかもね~

お風呂も『五右衛門風呂』!
左側に立てかけてあるのは、蓋ではなく、底板!
お風呂が沸いたら、この底板を踏み沈めて入るんですが、
知らない人はそのまま入って「アッチッチ」なんて方もいたそうで…
『五右衛門風呂』の名の由来は、『豊臣秀吉』が『石川五右衛門』を
かまゆでの刑にしたからと言われています。

 

小上がりには、『囲炉裏』もあり、昔の風情を表しており、天井を見上げると…

『板葺屋根』の裏側は。こんなふうになってるんだ~
黒光りした「デッカイ梁」!
駐車場に戻り、【長瀞町郷土資料館】の反対側を見ると、新しい蔵が…

こちら造り酒屋の【藤﨑摠兵衛商店】さん!
あれ?以前は《寄居町》にあったはずでは…

店内に入って聞いて見ると、最近(2018年)《寄居町》から、
ここ《長瀞町》に引っ越してきたそうで…
利き酒もできるようですが、私は運転の為、かみさんが代わりに「ゴクっと」…
「ちょっと甘口かな?」ってことで、【純米長瀞】を一本ご購入~

奥には『仕込蔵』があり、見学できるとのことなので…

渡り廊下から、長瀞の街を見下ろすと…

街の向こうに、【やまとみず】の風布の山々が…
今日は、西秩父の【毘沙門水】なんだけど~

仕込蔵を見下ろすと…

『蒸米』の準備でしょうか?
金属の『甑』に、布の蓋を掛けていました。
今回、お昼は《秩父》の『豚みそ丼』を食べたいってことで、
秩父街道】を上って行って…

テレビでもよく紹介されるという【たぬ金亭】さん!

入り口で、特大ワンちゃんが順番待ち?じゃないよね!

入ると、様々な芸能人の写真やサイン色紙がありました。
皆さんが食べるという【豚たま丼】が、こちら!

小盛・中盛・大盛・特盛とあるようで、
私は中盛、かみさんは小盛を美味しくいただきました。
店を出たあと、お椀の『けんちん汁』も旨かったね~
ん?【豚たま丼】?
『豚みそ丼』じゃないことに気づいた私たち…
今度来る時は『豚みそ丼』も食べようと、話しながら【毘沙門水】へと向かいます…

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今回立ち寄った【旧新井家住宅】や、過去に立ち寄った【高山社】など、
群馬県南西部・埼玉西部などの山間部では、
明治以降『養蚕』が大きな経済基盤となっていたそうで、
そこかしこに『養蚕』の足跡を見ることができます。
当時の日本産の絹糸は、外貨獲得に大きく貢献していて、
日露戦争における軍艦などの建造費は、絹糸輸出で賄ったくらいだそうで、
今回訪問の秩父地方でも、養蚕農家は沢山いたそうです。
そんな養蚕農家による【秩父事件】というのがあったそうで、
次回は【毘沙門水】と併せて、
秩父事件】にまつわる場所に行ってみたいと思います。