さあ、今回の【日本百名水】の旅ですが、富山県に行くのは決まったものの、
当日迄、4か所のうちのどの【日本百名水】に行くか?は…
相変わらずの行き当たりばったりで、決めないまま、
一路《上信越自動車道》を富山県へ向かいます。
途中、《上信越自動車道》から《北陸自動車道》へ…
そして、交通の難所《親不知》!!
今では、海の上にせり出したこんな高速道路ですが、
《親不知》とは、《飛騨山脈》の北端が《日本海》に侵食されてできた
断崖絶壁の下の海岸線を云うそうで、
昔は多くの通行者が波にさらわれて亡くなったそうです。
快適なドライブもおよそ3時間!!
《魚津IC》で降りて、富山の旨いものを目指して、『海の駅蜃気楼』へ…
朝6時半~10時半迄開催されている朝市には間に合いませんでしたが、
レストラン『幻魚房』でいただいたご当地『シロエビ丼』がこちら…
かみさんの頼んだ『海鮮丼』!!
「うーん、『キトキト』だね!!」
※『キトキト』とは、富山の方言で、「生きがいい」という意味だそうですよ!!
共に「うま~い!!」
特に、生の『シロエビ』の甘さが最高でした。
『シロエビ』の旬は、初夏~10月位迄らしく、「ぎりぎりセーフ!!」って感じ。
腹ごなしに、隣接する『魚津埋没林博物館』を見学しました。
『魚津埋没林』は国の特別天然記念物に指定されていて、
約3000年前に杉原生林が《片貝川》の氾濫で埋没し、
その後の海面上昇で海面の下に埋まったそうです。
普通、木材は海中では腐食してしまうそうですが、
魚津の海岸では地中から湧き出る伏流水で守られて、現在に至っているそうです。
さすが、【日本百名水】の宝庫!!
皆さん、『水循環』って知ってますか?
魚津市は、海抜0mから標高2400m以上の山岳地帯までが
奥行きわずか25kmに収まる大変急峻な地形から成り立っていて、
水深1000mの海底まで含む高低差3400mの地形を《片貝川》や伏流水などが流れ、
海水となり、そして蒸発して雲となって、山々に雨や雪となって降り注ぎ、
また海へ流れていく『水循環』をずっと続けているんだそうです。
うーん‼
だから、水が豊富なんですね!!
且つ、豊かな川の水が海へ豊富な栄養分を運び『キトキト』な海の幸が獲れるんだ~
屋上へ上がって見下ろすと、右手に『シロエビ丼』の『海の駅蜃気楼』が見えます。
遠く対岸は、能登半島でしょうか?
魚津市は『蜃気楼』でも有名だそうですが、時期は3月下旬~6月上旬だそうで、
残念ながら、見られませんでした。
『魚津埋没林博物館』では、『蜃気楼』のコーナーもあり、
仕組みを知ることもできました。
チケットを購入する時、係の人から「一緒に買うと割り引きになりますよ!!」
と勧められた『魚津水族館』にも行ってきました。
入口の脇にいた『チョウザメ』です。
キャビアのおかあさんですね。
『魚津水族館』は1913年に開場された歴史ある水族館だそうで…
微動だにしない『アズマヒキガエル』
子ガメを背中に乗せた親ガメ
べったりガラスに張り付いた『コバンザメ』
ライトを浴びて、変色する『カメレオン』
etc…
様々な魚?がいましたよ。
魚津市内で発見した『給水塔』?
魚津市水循環遺産『てんこ水』というそうです。
脇を流れる《鴨川》の川底から「てんこ盛り」に湧き出るところから
名がついたそうです。
魚津駅前の『うまい水』!!
故『池田弥三郎さん』?が、「日本一うまい」と言ったそうですが、誰?
HPで調べたところ、国文学者だそうですが、
文学に疎い私は、聞いたことがありませんでした…
さあ、いよいよ今回の【日本百名水】はどうするか?
魚津から、富山方面にちょっと行った上市町の
【穴の谷の霊水】に行ってきました、
「あなんたんのれいすい」と読むそうです。
江戸時代に、美濃国の『白心法師』が修行をしてから、霊場として知られたそうで、
奥の洞窟から湧き出る霊水は、江戸時代のころから数えて、
数百万人の病気を治したとの言い伝えがあるそうです。
10Lで50円だそうで、チケットを購入してから採水です。
皆さん、ポリタンク持参で並んでいます。
ポリタンク一杯に汲んでから…
奥に鎮座している『薬師如来』様にご祈祷して…
ありがたく頂戴してきました。
『薬師如来』様の御利益でしょうか?とっても飲みやすいお水でした。
せっかく富山迄来たのだからと、『水循環遺産』も見学しようってことで…
魚津市東山の『円筒分水槽』に行ってきました。
『円筒分水槽』とは、サイフォンの原理を使って、
円筒の縁から均等に水が溢れることを利用して水を分ける施設だそうです。
ご覧の通り、東山の『円筒分水槽』の水の透明度と落差は、
全国トップクラスとのこと。
以前行った『三分一湧水』にも繋がりますね。
魚津市の『金太郎温泉』の日帰り入浴施設『カルナの館』で温まってきました。
硫黄の匂いと、しょっぱい味がする珍しい泉質で良かったですよ~
写真を撮り忘れちゃったけど、最後に回転寿司『氷見きときと寿司』で、
『キトキト』なお寿司を食べて、帰ってきました。
回転寿司といえど、流石『富山』侮りがたし…
そうそう、忘れてはならない『日本酒』…
『海の駅蜃気楼』で購入した2本。
右が、『純米海の駅蜃気楼』精米歩合60%、芳醇辛口だそうです。
左は、吟醸『蜃気楼の見える街』精米歩合50%、
何れも、魚津市内の『本江酒造』の一本です。
『蜃気楼』を冠してますが、「幻の酒」ってことですか?
まだ飲んでませんけど、【日本百名水】の宝庫『富山』、期待できそうですね~
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如何でしたか?
富山県の【日本百名水】の旅…
『水循環』による豊かな水が、様々なものを生み出しているようです。
『キトキト』な海の幸‼ と 豊かな水と『日本酒』!!
初夏には、『ホタルイカ』と『蜃気楼』も待っています。
必ず、また来なければ…
ってことで、まだまだ続く【日本百名水】‼
冬が近づき、北の方へは行きづらくなってきますが…
さて、次回はどこへ行こう?