さあ、4ヶ月ぶりのこの【日本百名水】の旅ですが、
冬季、雪に埋もれているところが多く、そろそろ行くところが少なくなってきました。
最近、有力なお酒情報も発信できてないということもあり、
【御岳渓流】の近くにある【小澤酒造】さんの酒蔵見学を予約して、
かみさんと一緒に出かけてきました。
何しろ、東京都青梅市ってことで、近いし、雪の心配もないし…
朝8時に出発して、《関越道》から《圏央道》へ、《青梅IC》で降り、
青梅市内を抜けて《青梅街道》を只管、奥多摩湖方面へ上って行きます。
何やら、随分、走っている人が多いな~と、思ったら…
2月19日は『青梅マラソン』だそうで、
(2月19日はこのメルマガの発行日の週末)皆さん練習に余念がないですね~
結構な坂道を上って行くではないですか…
ランナーと共に上ること10数分…
《JR御岳駅》がありました。
『青梅マラソン』は、まだこの先3Km位の川井が折り返し地点なんだって!!
こんな山道を走るとは、意外でした。
私の好きな『箱根駅伝』ではないですが、【山の神】が活躍しそうな感じです。
1時間半位で着き、11時からの酒蔵見学にはまだ時間は充分あるので、
折角だから、【御岳渓流】を散歩しようと、
駅前の『御岳インフォメーションセンター』で情報収集!!
案内してくれた係のおじさんが丁寧に応対してくれましたが、
これがまた、結構訛ってて、良く聞き取れない!!
《御岳駅》近くには、駐車場がないとのことで、
1つ戻った《沢井駅》にある【小澤酒造】さんの駐車場に車を止めておいて、
JR青梅線で《御岳駅》まで行って、
そこから、【御岳渓流】を【小澤酒造】まで下りてくることにしました。
《青梅街道》を下ったところの【小澤酒造】さん
11時には、帰ってくるので…ってことで、
車を置かせてもらって、【小澤酒造】さんの裏手にある《沢井駅》から…
かみさんと2人の、1駅だけの電車旅行です。
実はこの電車、中央本線から直通なので、
《新宿駅》からも、これ1本でOKなんですね。
道理で、ハイカー達も沢山《御岳駅》で降りてきました。
《御岳橋》を川岸まで下りると、向こうの方に、何やら水面が騒がしい…
近づいてみると…
カヌーの練習をしています。
そう言えば、『御岳インフォメーションセンター』のおじさんが、
《御岳橋》の上流には、カヌーの競技場があると言ってたのを思い出しました。
かみさんが、「ここで東京オリンピックのカヌー競技をすればいいのに…」と
言ってましたが、観客席はどうするの?
さあ、お目当ての【御岳渓流】を、【小澤酒造】のある沢井まで、
およそ30分位の散策の始まりです。
幸い、天気が良く、そんなに寒さを感じないでいられましたが、
途中、川下から上ってくるカヌーを背負ったウェットスーツ姿の人とすれ違ったので、
「どうしました?」と聞くと、カヌー競技場の駐車場が一杯なので、
川下に車を止めて競技場に向かうとのこと…
「本当に駐車場がないんだ~」とかみさんと顔を見合わせました。
そうそう、もう一つ!!
何やら、マットレスらしきものを背負った人がチラホラと…
「キャンプにでも行くのかね~」とかみさんと話しながら歩いていると、
川の向こう岸の方に、人影が…
なんだろうと言いながら、更に歩くと…
ロッククライミングをしているではないですか!!
そう‼この大岩は『忍者返しの岩』と云って、ロッククライミングで有名だそうです。
確かに、そこかしこで、ロッククライミングをしています。
そうか!! 背負ったマットレスはこのためだったんだ~と納得!!
そうこうしているうちに、中間点の《鵜の瀬橋》に着きましたが、
反対側の遊歩道は台風で通行止めでした。
遊歩道の途中、喫茶店もありましたが、残念!!
冬季は休業のようです。
さあ、【小澤酒造】さんの経営する【清流ガーデン澤ノ井園】に着きました。
10時50分集合なので、まだ少し時間があります。
多摩川の向こう岸の『寒山寺』に行ってみようと、
目の前の、吊り橋《楓橋》を渡りましたが、揺れる揺れる!!
『寒山寺』の釣鐘堂の天井を見上げると…
色鮮やかな絵が描いてありました。
『寒山寺』から見下ろす【御岳渓流】
本当は、夏場に来たほうが良いみたいですね!!
さあ、いよいよメインイベント【小澤酒造】の酒蔵見学です。
《青梅街道》を渡って…
凄い大きな茅葺屋根の建物の右手の坂を上ったところに…
もう人が集まってきています。
四斗樽と云うそうで、一升瓶40本分(72リットル)入っているんだって!!
凄い重そう…
写真の『沢蟹』が【小澤酒造】のマークだそうで、
もらったお猪口にも、『沢蟹』マークが入ってました。
事前に、控室で酒造りの簡単なレクチャーを受けて…
酒蔵に入ると、正面上に、神棚が…
更に、奥へと案内されると…
ホーロー製のこのタンクには、
一升瓶約400本分の日本酒が入っているんだそうです。
なんと8トン!!
ここは、明治蔵と云って、2番目に古い蔵だそうです。
玄米や、35%まで精米したサンプルが、展示されていました。
こちらは、元禄蔵と云って、1番古い蔵で、貯蔵用に利用しているそうです。
確かに、古酒『蔵守』が、びっしりと並べられていました。
【小澤酒造】では、2種類の仕込水を使っているそうで、
1つは『山の井戸』と云って、酒蔵から4Km程離れた山奥で採れる軟水で、
もう1つは『蔵の井戸』と云って、170年前から使っている硬水だそうです。
こちらが、酒蔵のすぐ裏にあった『蔵の井戸』。
こんこんと湧き出ていました。
時々、『沢蟹』もいるんだそうです。
ひと回りしたところで、お楽しみの試飲です。
日本酒の効用などの説明と共に、
蔵出しされたばかりの『吟醸 新しぼり』を試飲させてもらいました。
日本酒は、色・香・味の3つを愉しむのだそうで、
帰りの運転はかみさんに任せて、気持ちよく飲ませてもらいました。
お猪口の底の二重丸。
蛇の目という模様ですが、この模様の意味を知ってますか?
実は、日本酒の利き酒用のお猪口ですが、
白いところで『透明度』を青いところで『光沢』をチェックするんだそうです。
知ってました?
さて、今までも酒蔵でよく目にするこの、まん丸いもの…
『酒林』と云って、昔、新しくお酒ができると酒蔵では、軒下に『酒林』を飾り、
「新酒ありますよ!!」とみんなに伝えたんだそうです。
さて、酒蔵見学も終わって、【清流ガーデン澤ノ井園】に戻ってくると…
【小澤酒造】直営の『利き酒処』が…
10時半~16時半まで営業しています。
頼んだお酒はこの3つ!!
左から、『彩は』は元禄時代さながらの、
杉桶で熟成されたほのかに杉の爽やかな香りが特徴の一杯!!
真ん中は、『古酒 蔵守』!!
元禄蔵に置かれていたあのお酒!!
2009年産の古酒は、旨みたっぷりで、味わい充分!!
右は、蔵元【小澤酒造】でしか買えない『亀口酒』!!
蔵元限定の濃~い一杯!!
旨かった~
全て、お猪口込みで200円!!
お得~
ってことで、今回の戦利品?
右から、今回一番旨かった『亀口酒』!!
精米歩合68%、アルコール度数20度以上21度未満、湧水仕込みの一本!!
一升瓶でしか売ってないとのことですが、シャンパンみたいに炭酸ガスが
入っているそうで、気をつけて開けなければいけないそうです。
2本目は、『大辛口』!!
最初から買うつもりだったので、『利き酒処』でも、飲まずに買ってきましたが、
辛口としてはまあまあかな…
3本目は、試飲した杉桶で熟成された『彩は』!!
相変わらず、爽やかな杉の香り…
やっぱりこれも旨~い!!
一番左は、蒸留酒の焼酎『武州伝説』!!
米焼酎で有名な『球磨焼酎』好きの私ですが、この焼酎は米より芋って感じ…
凄いパンチがあり過ぎです。
今回は、もうみんな飲んでみましたよ!!
さあ、お腹もすいたし、美味しいお蕎麦をと…
《青梅街道》を更に、奥多摩湖方面に行ったところの『きり山』さん
私は、やっぱり『もりそば』…
基本形ですよね。
かみさんは、温まりたいと『鴨南蛮そば』
何れも、やっぱり名水のお陰か?
美味しくいただきました。
さて、帰り道…
やっぱり、ランナーは走っていました。
更に、青梅市内に入るとこの景色…
子供の頃に見た記憶のあるこの看板…
レトロな雰囲気たっぷりです。
立ち寄ってみた【昭和レトロ商品博物館】では、
先ほどの看板がびっしりと、飾ってありました。
青梅出身の映画看板師『久保坂観』さんの作品だそうです。
お隣の【青梅赤塚不二夫会館】の前には…
そう!! 『バカボンのパパ』。
『レレレのおじさん』や…
あの、一世を風靡した「シェー‼」の銅像もありました。
その他、『赤塚不二夫』さんの原画も、沢山展示されてましたから、
興味のある方は、是非、出掛けてみてください。
とってもディープな青梅の世界!!
かみさんと二人、昔話をしながら、ひと回りしました。
あっ!!
犬の散歩があるから、早く帰らなきゃ!!
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意外にディープな青梅市…
都内から日帰りで行けるので、中央本線から直結の青梅線で行けば、
利き酒もし放題ですよ。
皆さんも行ってみては如何ですか?
今度は、御岳山までハイキングに行ってみようかな?なんて思ってます。
そうそう、週末の『青梅マラソン』!!
ランナーの健闘を祈りつつ…
さあ、次回はどこへ行こう?