今回は関西出張の合間に、初めて、関西の【日本百名水】を訪ねてみようと思います。
大阪って川に囲まれているイメージがありますよね?
でも、あまりお水が美味しいってイメージはないような気がします…が、京都と大阪の中間、天王山のあたりに大阪府唯一の【日本百名水】があるとのことで寄ってみます。
午前中に京都市内で仕事を終え、次の茨木市でのアポの15時迄、昼食の時間も含め、余裕を持って移動ができるこのタイミングで【離宮の水】に寄りました。
国道171号線を京都から茨木市へ向かう途中。
大阪に入ってすぐの島本町、『三日天下』で有名な明智光秀と、誰でも知ってる太閤豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉でしたが…)が『山崎の合戦』を戦った天王山を右に見て島本大道の信号を右に曲がり、昔ながらの住宅地の中に【水無瀬神宮】がありました。
初夏の良く晴れた昼下がりのちょっと暑い中、広くはないですが、厳かな雰囲気の参道を進むと、こじんまりした門がありました。
【離宮の水】がある【水無瀬神宮】は、承久の乱で隠岐の島に流された後鳥羽上皇が天皇の時、【水無瀬離宮】として、建造したそうです。…いわゆる、当時の別荘だったんでしょうね。
その後、隠岐の島で亡くなった後鳥羽上皇を祀って、【水無瀬神宮】となったそうです。
後鳥羽上皇は死後も凄かったのでしょうか。
【水無瀬神宮】の門の柱に、あの大盗賊石川五右衛門の手形がありました。
写真にもあるように、ここに祀ってあった名刀を盗みに来た石川五右衛門が、後鳥羽上皇の神威に気圧され、中に立ち入れず諦めて帰る時に、悔し紛れに手形を残したそうです。
門を入ると正面に拝殿がありました。
決して大きくはないですが、綺麗な手入れの行き届いた建物です。
さすが、天皇の別荘。
さて、【離宮の水】ですが、振り返ると右手にありました。
平日でしたが、近所のご夫婦が数名。
入れ替わり立ち代わり、大きなポリタンクを持って現れては、蛇口から【離宮の水】を注いでは帰り、なかなか人の列が切れません。
聞くと、皆さんいつも来ているらしく、どこからともなく現れては、手慣れた手つきで20ℓの【離宮の水】を注いで帰ります。(無料ですが、1回20ℓまでだそうです。)
写真を撮りたかったのですが、昨今、プライバシー保護等がうるさく、顔とか映らないようと思い、人が減るのを待っていましたがなかなか減らず。
かといって、メルマガの写真を撮るからどいてくださいとも言えず…。
でも、次のアポの時間も刻々と近づき、ウロウロ、ソワソワ。
待つこと20分位ですか、ようやくひとけがなくなり、撮った写真がこれ…↓
天気が良くて気温も高めでしたが、存外冷たく、優しいお水でした。
やっぱり、天王山を水源とする「水無瀬川」の地下水だからでしょうか?
今回は【箱島湧水】のポリタンクは持参していないので、お土産用に急遽用意したペットボトル3本に【離宮の水】を詰めて、【水無瀬神宮】を後にしました。
さて、冒頭にも話しましたが、ここは天王山の麓、山崎の地。
名水と云えば、日本酒…(今回は日本酒ではないですが)
山崎といえば、サントリーのウイスキーが有名ですよね、そう…この【離宮の水】を仕込み水に使ったウイスキーです!
本当なら、【サントリー山崎蒸留所】にて、一杯いきたいところですが、残念ながら今回は出張中…
【水無瀬神宮】から昔ながらの住宅地を抜け、線路を越えたところの【サントリー山崎蒸留所】の写真だけで、我慢するか~。
プライベートなら、本場【やまざき】の試飲をして、【サントリー山崎蒸留所】の取材もできたのに…残念。
などと考えながら、後ろ髪を曳かれつつ、茨木市へと向かいました。
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いかがでしたでしょうか、今回は出張の合間に一人で立ち寄ってみました。
かみさん同伴と違って、楽しみ方に深みが足りなかったでしょうか?
えっ、酒が買えなくて悔しいだけだろう?って、そう。【日本百名水】を追っかけるんだか?お酒を追っかけるんだか?良く解んなくなってきたけど。
残り97か所あるんでどこまで行けるか解りませんが、まだまだ頑張りますので次回もお楽しみに!