今回も関西出張の合間に、兵庫県の【日本百名水】を訪ねてみようと思います。
皆さん。
さっそくですが、日本酒の生産量NO1は何県か知ってますか?
第三位は【八海山】や【久保田】で有名な新潟県で約38000kl
第二位は【松竹梅】【月桂冠】で有名な京都府で約72000kl
そして、第一位はダントツ、
【白鶴】【菊正宗】で有名な兵庫県!
なんとその量132000klです。
新潟県の3倍以上なんですね。
兵庫県は酒米としては、一番有名な[山田錦]を80%生産してたり、[灘五郷]のように日本酒作りに適した土地が多かったようです。
この日は、朝一で大阪府内の大学で営業を済ませ、神戸ポートアイランドで行われる学会に参加する為、名神高速を一路、神戸へ…
阪神ファンの私としては、ここはやっぱり《甲子園球場》にご挨拶せねば…と、西宮ICで降りて立ち寄ってきました。
ここ《甲子園球場》も来月には、高校野球で盛り上がるんだな~などと思いを馳せながら、【宮水】へ向かいます。
【宮水】の水質は、酵母や麹の栄養となるミネラルが豊富で、且つ酒造りの際、害となる鉄分が0.001ppmと少なく(一般的には0.02ppm位らしい)酒造りに適しているそうです。
西宮市久保町にあるとの事で近くをウロウロすると、妙な景色が…
公園のようですが、何やら、銀色の円盤のようなものが。
おそらく井戸に被せた蓋なのでしょうか?
しかもフェンスで囲まれて、センサー?のようなもので厳重なセキュリティもされています。
【宮水庭園】というらしく、【宮水】の歴史を記した看板がありました。
でも、肝心な【宮水】の場所がありません。
折角ここまで来たんだから、是非とも【宮水】をゲットせねば…と、
事前に【宮水】発祥の碑をチェックしておいたんですが、なかなか見つからない。
あるのは、どこも厳重な塀や門で囲まれた[日本盛]や[沢の鶴]などの看板のある人気のない空き地のような場所ばかり…
ぐるぐる回って、ようやく【宮水】発祥の碑を見つけました。
天保8年(1837年)に【桜正宗酒造】の六代目、山邑太左衛門が発見したそうです。
太左衛門は、西宮と魚崎郷の2か所で造り酒屋を営んでいたそうですが、同じ工程、同じ原料で酒を作っても、いつも西宮の酒が旨かったそうです。
それでこの違いは水しかないって事で、西宮の【宮水】を発見したとのこと。
でも、チェーンで囲まれていて、入れないし、水を汲めそうな雰囲気もありません。
どうやら、昔から灘の酒蔵がこぞって【宮水】を求めたらしく、この界隈では農民も井戸を掘っては、出た【宮水】を酒蔵に売っていたそう。
そんな彼らを「水屋」と言ったそうです。
そうか‼、酒蔵が独占して、一般の人は手にいれられないってこと?
どうりで、厳重な管理をされているはずだ~
悔しいけど仕方ないので、せめて【宮水】を発見した【桜正宗酒造】の酒をゲットする為、現在営業している[灘五郷]の一つ、[魚崎郷]へ行きました。
いかにも、それらしい看板がありました。
さ~て、【桜正宗酒造】に着きました。が、
おおっ?何これ?
こんな酒蔵見た事ないよ~
完全に工場じゃん!!
そうか!!これが、生産量NO1の理由なのか~
イメージ的には、酒造りは手作りって感じだけど、大量生産の為にオートメーション化されているのか~
気を取り直して、道を挟んで反対側の桜正宗記念館[櫻宴]でお酒を買って帰ろうと思ったら、なんと火曜定休との事。
運の悪い事に今回は水も酒もゲットできないのか~とがっくりしながら、一応記念までに、阪神淡路大震災での損壊を免れた門があるとのことで、
それがこちら!!
いよいよ、仕方ないので、【桜正宗酒造】に電話したら、神戸三宮の[そごう]で販売してますとのことでした。
そしてゲットしたお酒がこれ↓
左が、なんとワンカップなのに、大吟醸の【櫻正宗】、さすがに灘の男酒、しっかりした味わいながら、飲みやすい一杯。
右が、純米酒【宮水の華】、精米歩合65%とは思えない、雑味のない飲み応え、さすが【宮水】を冠した一本。
真ん中が、なんと精米歩合35%の大吟醸【櫻華一輪】、過去35%まで磨いた日本酒を飲んだことはありません!
美味しいものは最後に残すたちなので、【櫻華一輪】は、まだ飲んでません!
感想は次回のお楽しみで…
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いかがでしたでしょうか、【宮水】は残念ながらゲットできませんでしたが、≪灘の生一本≫を手にいれることはできました。
【宮水】のように、名水の中には本職に買い占められて、一般人は手にいれられない程、貴重な水もあることを今回は知りました。
さて、内容は完全にお酒主体になってしまいました。
色んな【日本百名水】があるようですので、次回もお楽しみに!